【第4話】節分イベントと、初めての公式戦

【第4話】節分イベントと、初めての公式戦

2月に入ると、
空気が少し変わった。

年明けまでは「行事」が中心だった。
でもこの月から、勝負が混じり始める。


節分イベントは「楽しいはず」だった

節分イベント。
子どもたちにとっては、ただの楽しい行事だ。

  • お菓子を配って
  • 鬼役が出てきて
  • 笑って終わる

本来なら、それでいい。

でも運営側から見ると、話はまったく違う。


会場変更、調整、確認、確認、また確認

当初予定していた会場が使えなくなった。
急きょ、変更。

すると次に出てくるのが、

  • 監督への確認
  • 首脳陣への相談
  • 保護者への連絡
  • 当日の動線変更

「勝手に決めるわけにはいかない」

この一言が、
判断を何倍にも重くする。


“楽しいイベント”の裏側

イベント当日。
正直、バタバタだった。

  • 思ったより人が多い
  • 準備が間に合わない
  • 細かい調整が次々に出てくる

それでも、
子どもたちは楽しそうだった。

笑顔の写真も撮れた。
終わったあと、
「やってよかったですね」と言われた。

その言葉に、少しだけ救われた。


そして、初めての公式戦

間髪入れずに、今季初の公式戦。

イベントと違って、
こちらは結果がすべての世界だ。

結果は――
ボロボロだった。


負けた試合より、しんどかったもの

負けたこと自体より、
しんどかったのは別のところだった。

  • 準備
  • 人の調整
  • 当日の段取り
  • 試合後の空気

イベント運営の疲れが抜けないまま、
公式戦の緊張感に突っ込んだ。

心と体が、同時に削られていく感覚。


「両立」は簡単じゃない

この月ではっきり分かった。

  • イベント運営
  • チームの勝敗
  • 子どもたちのケア
  • 保護者との関係

どれか一つに集中できるなら、まだ楽だ。

でも現実は、
全部を同時に求められる。


まだ、限界ではない。でも…

この時点では、
「もう無理だ」とは思っていなかった。

ただ――
確実に余裕は減っていた。

これ、
どこまで続くんだろう。

そんな考えが、
頭の片隅に残り始めていた。


次回予告(第5話)

3月。
地域主催大会。

審判、本部、グラウンド当番。
そして当日、
やれる大人が“自分一人”だった日。

ここで一度、心が折れかける。

続きを読む(第5話)

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